名古屋地検、初の取調べ可視化

2011年6月20日

名古屋地検特捜部では、今回初の容疑者取り調べ過程の可視化(録音・録画)を始めたようです。

大阪地検特捜部の証拠改ざん事件などを受け、最高検は原則、
取調べの全過程を含め可能な範囲で録音・録画を実施するように求めています。

そのため、初の取調べ可視化は、これだけでもニュースになりそうなものですが、今回はまた問題が問題です。
今回対象とされている事件は、愛知県弁護士会所属弁護士による成年後見業務の業務上横領です。

成年後見人として被後見人の資産管理をしていた時期に、本人や親族に無断で定期預金を解約、郵便貯金口座を引き出したりして、合計1510万円を着服した容疑です。

中日新聞には実名も公表されており、横領したお金はFX損失の穴埋めやギャンブルに使っていたようです。
理由がベタ過ぎですね。。

 

以前のわかくさブログ「成年後見制度と成年後見監督人」にも記載しておりますが、成年後見業務は、まだまだ未成熟な業務です。田中
成年後見制度は、認知症などにより判断の難しくなった方の財産を管理する制度であり、大前提として、成年後見人・後見監督人には高い倫理観が要求されています。

わたしも成年後見監督人を務めておりますが、もっとも倫理観の高い職業の一つと考えられている弁護士さんにこのようなことをされてしまうと、制度そのものが危うくなってしまいかねません。

弁護士・行政書士・司法書士と士業の種類にかかわらず、職業後見人たる成年後見人・後見監督人はこのことを強く意識しなければならないと改めて感じされられました。